2013年8月19日月曜日

楠原地区に伝わる夏の風物詩

毎年8月14日になると、楠原の公民館から太鼓と鉦の音が地域に響き、地区内の故人を偲ぶ行事が始まります。


その太鼓の叩き手となるのが地元の小学生。
公民館に集合し地域の先輩たちから太鼓や囃子を教えてもらい練習します。
公民館から響く太鼓の音は地域に「今年も夏が来た」ことを知らせてくれます。


午後6時半、太鼓とホラ貝の音を聞きつけて、地元の人たちがお寺に集まってきます。
子どもたちは、集まった地域の人たちの前でこれまで練習してきた成果を精一杯披露します。


地元を離れた人たちもこの行事に合わせて帰省し、太鼓の行列についてまわりながら懐かしい面々と懐かしい話に花を咲かせます。年々人口が少なくなってきている楠原地区もこの日は通り一杯の人でにぎわいます。
行事が終わると、子どもたちはご褒美のジュースをもらって家に帰り、集まった従弟たちと庭先で花火などをして楽しみます。

毎年太鼓の練習や指導を続けていくのは大変なことですが、地域に根付いた伝統行事としてこれからも続いていってほしいと思います。